星雲は、宇宙をテーマにした題材のなかで、もっとも寛容で、同時にもっとも厳しい題材です。寛容なのは、間違った形がないから。ガスの雲に「正しい輪郭」はありません。厳しいのは、仕上がりの印象が色どうしの溶け合い方にかかっているから。区画をひとつずつ別のブロックとして塗ると、ステンドグラスのようになります。ぼかしてなじませれば、内側から光っているような絵になります。
形よりも境目が大事な理由
星雲のキャンバスには、たいてい28〜40色が入っています。ピンク、マゼンタ、ティール、深い青が中心で、明るい中心部の近くにゴールド系が少し加わります。どこに何色を置くかは番号が教えてくれます。ただ、塗った境目をぼかすように、とまでは教えてくれません。そこはあなたの仕事で、ポスターのような星雲と、絵の具の上に絵の具が重なっているような星雲を分けるのは、この一点だけです。
自分で描いてみませんか?
お手持ちの写真を番号付きキャンバスにする ($19.95から)。写真をなぞって、色を合わせて絵の具を調合し、筆をつけてキットをお届けします。
既成のデザインから選ぶこともできます。
- Dreamy Pastel Clouds - Premium Art Collection ($19.95から)
- Vibrant Nebula Painting by Numbers Premium Kit ($19.95から)
- Twilight Between Clouds - Paint by Numbers ($19.95から)
隣り合う色は、乾かないうちに塗り進めます。ひとつの区画を塗ったら隣も塗り、絵の具をほとんど含ませていない小さな筆で、境目に沿って軽く行き来させ、はっきりした線が消えるまでなじませます。時間のかかる作業です。40x50cmの星雲なら、私は15〜22時間かけますが、その大半がこの境目のぼかしです。
中心部が光源になる
本物の星雲には、新しい星が生まれている明るい中心があることが多いです。そこを光源と考えて、外へ向かうほど暗く、冷たい色になるように塗ります。キットの中心用の色が淡い黄色や白に近い色なら、最後まで取っておき、一度に厚く塗らず、薄い層を重ねて近づけていきましょう。アクリル絵の具は、薄く重ねると光り、厚く塗ると粉っぽくなります。
重ね塗りの面では、重ね塗りで下の色をしっかり隠すコツの解説がここでとても役立ちます。星雲は、厚く一度に塗るより、薄く何度も重ねるほうが合うからです。
暗い色が先、きらめきは最後
夜空と同じルールです。深い背景と、雲のいちばん暗い縁を先に入れて乾かし、そこから光のほうへ内側に向かって塗り進め、星は最後に入れます。どちらから始めるか迷うなら、明るい色から塗るか、暗い色から塗るかの記事が、宇宙の題材については決着をつけてくれます。暗い背景を先に塗り、その上に明るい色を重ねる、です。
余裕のあるサイズを選ぶ
はっきり言います。小さな星雲は買わないでください。ぼかす部分こそが見どころなのに、窮屈なキャンバスでは、ぼかしにくい細かな切れ端になってしまいます。40x50cm以上をおすすめします。宇宙コレクションに幅広く揃っていますし、人気のサイズはベストセラーに並ぶことが多いです。
根気について
星雲は、ゆっくり進める人に応えてくれます。塗り絵のように埋めていくとがっかりしますし、それなら、はっきりした平塗りの題材のほうが楽しめるでしょう。でも、境目をひとつずつぼかしていく瞑想のようなリズムが好きで、学校の美術室をほのかに思わせるアクリル絵の具のにおいも気にならないなら、星雲は数字油絵でいちばん満足感の高い題材のひとつです。
絵の具は管理しないと乾いてしまう
ウェットオンウェットで進めるので、ふたを開けたままにするとポットはすぐに乾きます。ぼかしている最中の2〜3色だけを開けて、作業が長引くときは水を霧吹きで軽くかけてください。暖かい日だと、アクリル絵の具は約10分で表面に膜が張ります。私は、筆を動かさない間は開けたポットに湿らせたペーパータオルをかけています。昔ながらの工夫ですが、マゼンタのポットが半分ゴムのように固まって捨てることにならずに済みます。星雲は、あちこち飛ばずに一区画ずつ進めましょう。三か所で同時に乾いていく縁と格闘せずに済みます。
光を生かす額装
完成した星雲には、クリップ式のフレームよりよいものが似合います。暗い背景は、反射するガラスの下だとくすんで見えることがあります。ガラスなしのフローティングフレームか、薄くサテンのニスを塗って細い黒のフレームに入れると、色が本来の見え方を保てます。強い天井照明ではなく、やわらかい横からの光が当たる場所に飾れば、中心部は部屋の向こうからでも本当に光って見えます。
よくある質問
星雲はなぜ難しいのですか? 本物の星雲にははっきりした縁がないので、区画どうしをぼかしてなじませられるかどうかですべてが決まります。
初心者でもできますか? できます。ただし大きめのキャンバスを選び、はじめに余った紙でぼかす練習を少ししてください。
おすすめの筆は? 雲には0〜2号の丸筆。幅広の平筆は、大きな暗い部分だけに使います。
挑戦してみたいですか?宇宙・銀河キットから中〜大サイズの星雲を選び、のんびり2週間ほどかけて描いてみてください。
よくある質問
星雲キットが、ほかの宇宙の絵より難しいのはなぜですか?
本物の星雲の色の雲にははっきりした縁がないので、星雲キットは、番号の付いた区画どうしをどれだけうまくぼかしてなじませられるかで決まります。線の中におさめることより、やわらかい移り変わりが大事です。
初心者でも星雲キットを塗れますか?
はい。ただし、ぼかす部分が窮屈にならないよう大きめのキャンバスを選び、先に余った紙でぼかす練習をしてください。小さな30x40cmより、40x50cmの星雲のほうが取り組みやすいです。
星雲にいちばん向いている筆は?
色の移り変わりをぼかすには、0〜2号の小さな丸筆が向いています。キット付属の幅広の平筆は、大きな暗い部分には問題ありませんが、雲には大きすぎて扱いにくいです。
























